Q&A
鍼は痛くないですか?
現代の鍼は、「刺し方」と「鍼の改良」により、痛みはほぼありません。 【刺し方の工夫】 【鍼の改良】 【鍼のひびき】 |
鍼は清潔?消毒されていますか?
完全滅菌されたディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)を使います。鍼そのもので、感染症になることはありません。その他の器具は高圧滅菌器で消毒しますので、全く不安はありません。また、すべての鍼灸師は、手や指の消毒など、衛生管理の教育を受けています。 |
お灸は熱くないですか?
お灸の熱さは調節できます。火傷の痕が残るお灸は、現在ではご希望されない限り行いません。熱さを感じる施術も、心地良い施術も可能です。 |
治療した後お風呂に入れますか?
鍼灸治療の後、入浴することで何か害があるという報告はありません。しかし、一般的には施術直後の入浴は刺激が強くなると言われております。 30分以上空けてさっと入浴していただくと良いでしょう。刺激の量や治療の手法などにより変わりますので、詳細は鍼灸師にご確認ください。また、灸のあとを強くこすると、皮膚が傷つく場合がございます。お気を付けください。 |
鍼灸には副作用はありますか?
わずかですがあります。内出血、めまい、火傷などです。いずれの副作用も一過性であり、軽症であることが確認されています。現在では「鍼灸医療安全ガイドライン」に基づき、対策が講じられております。鍼灸で生じる倦怠感には「心地良い気だるさ」もあります。腰痛の鍼灸治療をしたら便秘が良くなったという場合もあります。このような反応を「副作用」と呼ぶことへの反論に配慮して「副反応」と呼ぶこともあります。 参考/Yamashita H, Tsukayama H, Hori N, Kimura T, Tanno Y. Incidence of adverse reactions associated with acupuncture. J Altern Complement Med. 2000; 6(4): 345-50. |
妊娠中に鍼灸をしても大丈夫?
鍼灸は古来より妊婦の健康管理に利用されています。また現代でも、つわりや逆子に対して有効であるという報告もあります。安定期であれば施術を受けていただいて構いません。なお、施術者には必ず妊娠していることを事前にお伝えください。 |
病院での治療中や投薬中に鍼灸を受けて大丈夫ですか?
病院で治療を受けておられる方や、すでに投薬中の方は、医師または鍼灸師にその旨をお伝えください。疾病によっては、投薬と鍼灸との併用にメリットがある場合があります。日本でも積極的に併用(統合医療)を推奨している医師、鍼灸師も多数存在します。 参考資料: 国民のための鍼灸医療推進機構 – AcuPOPJ (アキュポップジェイ)「鍼灸FACT BOOK」 尾崎昭弘・坂本歩・鍼灸安全性委員会 編(2007年)『鍼灸医療安全ガイドライン』医歯薬出版 川喜田健司・矢野忠 編著 「鍼灸臨床最新科学」医歯薬出版 |