学術研修会情報
8月合同学術のお知らせ
テーマ「介護リハビリⅠ」 森ノ宮医療大学 保健医療学部 理学療法学科 日時:2020月8月23日(日) 13:30~16:30 |
鍼灸師の方々も往診等で関わる対象者は、日常生活において何らかの支障をきたしている方が多いとは思われますが、例えば身の回りの事に介助が必要な方、と一括りに言ってもその能力は様々です。リハビリテーションにおける理学療法士は、「動作の専門家」として対象者に関わります。例えば寝たきりで自身でほぼベッド上で動けない方は、動けない事に対する身体の適切なケア、身体機能や状態の維持・向上が重要になります。また介助があれば起き上がりや座位保持、ポータブルトイレ移乗などが可能な方へは、日常生活動作(ADL)能力の向上を目指した動作指導、リハビリとしての運動療法指導や介助方法などの家族指導も重要となります。さらに、杖や歩行器使用等も含め、歩行はできるが自由に外出できず困っている方であれば、運動力学や解剖生理学の知識と動作分析等の評価・分析から、まず歩行能力向上や活動範囲の拡大が目指せないか検討し介入していきます。必ずしも筋力トレーニングなどの身体機能向上のみを図るのではなく、動作方法の工夫による能力改善を目指したり、生活環境の調整(物的・人的・社会資源等含む)での対象者の活動や社会参加の改善・拡大を図ることもあります。利用者様の抱える疾患や障害、状態によって対応やできることは多岐にわたりますが、現時点で私としましては、上記の内容を交え、いくつか具体的な例(症例)も挙げながらお話できればと考えております。また利用者様に関わる実技や体操・運動指導、介助方法等もデモ形式でご紹介できればと思います。